
大阪・関西万博の会場内において、国際宇宙ステーションに滞在する日本人宇宙飛行士「大西 卓哉」さん(49歳)と、公募で集まった子どもたち(18名)がアマチュア無線を使って直接質問する「ARISSスクールコンタクト」の開催が8月1日(金)に実施されることが正式に決定しましたので各報道機関へご案内いたします。
なお、このイベントは NASA(アメリカ航空宇宙局)及び大阪・関西万博の公式イベントの1つとして実施されるものです。
【イベント概要について】
一般社団法人日本アマチュア無線連盟は、現在開催中の「大阪・関西万博」に運営参加
サプライヤーとして協賛し、会場内に総務省から特別に許可されたアマチュア無線局
「8K3EXPO」の運用ブースを開設し、会場内に設置されたアンテナから、会場に訪問した
無線家や一般の無資格者にもアマチュア無線の魅力と大阪・関西万博のPRを全国に向けて
発信しています。
「ARISSスクールコンタクト」とは、Amateur Radio on the International Space Station
の略称で、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士と地上のアマチュア無線局
の子どもたちがアマチュア無線を使って直接交信する、NASAの教育プログラムの1つで、
注目されています。
今回は、公募であつまった子どもたち(幼稚園児から高校生まで)18名が、国際宇宙ス
テーションに滞在中の大西宇宙飛行士にアマチュア無線を使って直接質問します。
今回の実施は大阪・関西万博の開催に合わせた特別な実施となり、現在のところ大西卓
哉宇宙飛行士との交信がスケジュールされています。日本人宇宙飛行士との直接交信は日
本でもあまり例がなく、成功すると大きな話題となる貴重なイベントとなる予定です。
【イベント開催内容について】
行事名: 大阪・関西万博 ARISSスクールコンタクト
日 時: 2025年8月1日(金)18時47分から10分間(日本時間)
会 場: 万博会場 ホップアップステージ北(コネクティングゾーン C08-01)
主 催: 一般社団法人日本アマチュア無線連盟 関西地方本部
運 営: 関西ARISSプロジェクトチーム
【開催に至るまでの経緯について】
2024 年12月 大阪・関西万博協会とのアマチュア無線ブース設置契約締結
2025 年1月 NASAへ大阪・関西万博ARISS開催の正式申請提出
2025 年4月13日 大阪・関西万博2025 開幕
大阪・関西万博 特別記念局 近畿総合通信局より免許交付
2025 年4月25日 NASAより7月末の週での開催の調整に入ると連絡が届く
2025 年5月 子どもたちの公募開始(18名の子どもたちが集まる)
2025 年6月7日 第1回ARISS事前授業開催(オリエンテーション)
2025 年6月29日 第2回ARISS事前授業開催(宇宙飛行士への質問決定)
2025 年7月13日 第3回ARISS事前授業開催(コンタクトの実施練習)
2025 年7月15日 NASAへ子どもたちの質問シートを提出
2025 年7月22日 NASAより交信日(8月1日)と交信相手(大西宇宙飛行士)の決定連絡
【公募で集まった子どもたちについて】

今回公募で集まったのは、宇宙や科学に興味を持つ、幼稚園児から高校生までの子どもたち18名で、関西だけでなく、東海・関東からも応募があった初対面同士の子どもたちです。そのためこれまでの事前授業は会場(大阪府池田市)での対面授業とZoom会議を利用したリモート授業を同時開催し宇宙やこれから行う質問の交信方法などのレクチャーが行われた。事前授業では、当初次期ISSに滞在予定の油井宇宙飛行士の可能性があったが、5月に発生したロケットのトラブルのため打ち上げの延期が発表され、急遽英語での質問に切り替えて練習していたが、大西宇宙飛行士の滞在延長が決定されたため、最終的には日本語での質問を準備しています
【交信するアマチュア無線について】
今回のイベントで使用するアマチュア無線は、大阪・関西万博の特別記念局「8K3EXPO」
という呼び出し符号(コールサイン)を使用し運用します。今回集まった子どもたちは、
無線機の設備を操作する者(コントロールオペレータ)のもと、無資格でアマチュア無線
を運用できる「体験運用」という制度を使って大西宇宙飛行士とのコンタクトにチャレン
ジします。
【宇宙ステーションと交信する無線設備について】

8 月 1 日の本番イベントはホップアップステージ北に設置した無線機のコントローラーからマイクを通して国際宇宙ステーションへ呼びかけますが、万博会場内の設置物の高さ制限のためアンテナの設置が困難となります。そのためアンテナ基地を万博会場の南東エリアにある駐車場に設置し、高速で移動する国際ステーションを正確に捉えるようにアンテナ
の姿勢制御を行います。(ステージ・アンテナ基地間はネット回線を使用)また国際宇宙ステーションは、地上から約400km上空の高度を秒速7.8kmという速度で移動するため、会場から国際宇宙ステーションが見え始まる18時47分から57分までの約10分間が交信可能時間となります。
【子どもたちの質問について】
