関西アマチュア無線フェスティバル実行委員会(協力:池田市民アマチュア無線クラブ)は、「第15回 関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM 2010)」において、今回のテーマ「ものづくりのおもろさ再発見」に合わせ、ものづくり名人のための催し「自作名人 激集合」を開催します。
アマチュア無線人口が減少の一途をたどる中、機器の自作に関しても困難な状況にあります。自作の意欲はあっても部品の入手難や加齢による眼力気力の減退、手の震え等が自作の前に立ちふさがります。また苦心惨憺して製作した自作機に、誰も関心を寄せないという冷ややかな現実もあります。
自作したものを何とか見せびらかしたい、誰かに誉めて貰いたいという、ささやかな願いの自作名人衆に、広く救いの手を差し伸べるための催しです。
壱
見せびらかすのはアマチュア無線関連だけでなく電子機器ならなんでも可、キットも含めて何らかの形で自作した物とします。(アマチュア無線を支援するソフトなども含みます)。
弐
当日会場で実際に動作し、その機能や特徴が見える(聞こえる)ものを推奨します。要は触れてさわって楽しめるもの。また研究熱心な他の名人衆用として、簡単な配布資料はご用意下さい。
参
何らかのI/Oやアダプターに関しても、上記弐に準じますが、本体よりも周辺の準備が大変な物はこの限りではありません。その場合は機能特徴を分かりやすく説明できる資料をご用意下さい。
四
基本的に「百聞は一見にしかず」、の精神で「おもろいものなら何でも有り」です。
壱 開催日時(予定)
2010年7月18日(日)12時15分集合 搬入設営 13時〜16時まで
弐 開催場所
池田市民文化会館 中会議室(予定)
参 参加費
無料
四 参加申し込み
参加ご希望の方は、機器のタイトルと分かりやすい機能・特徴等を、下記の電子メールアドレスにお寄せ下さい。
JR3QHQ(電子メール):jr3qhq@jarl.com
タイトルに「自作名人」とお入れください。なお、ご応募頂きました方には、後日確認のため電子メールで返信を致します。
伍 応募受付期間
2010年6月1日から、締め切りは2010年6月30日とさせて頂きます。なお、期間内でも定員に達した場合は、応募を締め切らせて頂きます。
出品される自作名人のみなさま(敬称略、順不同、2010年7月7日現在)
出品者 | 題名 | 内容 |
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西さん(JO3UBN) | VHF帯ノイズレベル監視システム(地震予知を目指して) | ソフトウエアラジオ(IC-PCR1500)の出力をノートパソコンに入力し170MHz帯のノイズレベルを測定し、連続的に画面に表示すると共にデータファイルを自動的に作成し保存していく機能を持ちます。ハードウエア部分は既製品ですが、データーの作成表示、ファイルの作成、保存のソフトウエアをVBにて自作しシステム化しました。ノートパソコンの画面上で、時々刻々のノイズレベルの変化を見ることが出来ます。 |
小泉さん | ST管、GT管、MT管の三世代5球スーパーラジオ勢ぞろい | ◆展示内容 3台の自作真空管ラジオで以下の内容を実演。 1.通常の中波放送を受信。 2.中波AM送信機でCDプレーヤで再生した音楽を送信し、これを受信。 3.7MHz帯のCW/SSB交信を受信。 ◆機器構成 1)ST管5球スーパーラジオ(マジックアイ装備) 2)GT管5球スーパーラジオ(マジックアイ装備) 3)MT管5球スーパーラジオ(Sメータ装備) 4)バスレフ方式スピーカボックス 5)中波AM送信機+CDプレーヤ 6)7MHz→中波、自励式コンバータ(BFO機能装備) |
西河さん(JR3MHP) | 可動コイルを使用した2球再生検波ラジオ | これは、再生のかかり具合を調節するために再生コイルを回転させ、アンテナコイルと再生コイルの結合度を可変するもので、「バリオメーター」という機構らしいのですが、これが正しい名称かどうか確信がないため、可動コイルという名称にしました。真空管は再生検波用の6BA6と、低周波増幅用の6J6の2本です。低周波増幅に使っている6J6はいわゆる電圧増幅管ですが、あまり大音量は必要ないことと、6BA6と大きさをそろえた方が見た目がよいことから使いました。6J6はカソード共通の双3極管なので少しでもインピーダンスを下げるためパラにしています。筐体はアクリル版で自作しました。裏板は簡単にはずせますので、内部を公開することは容易に可能です。 |
森本さん(JA3CVF) | RFアンプ付トランスバーター+60センチパラボラアンテナ | RFアンプを送受兼用に使う為に180度回転させる機構を付けている。 |
森本さん(JA3CVF) | 7バンドパイロット信号発信器 | 47Gの信号の受信デモを行う為の信号源です。430M、1.2G、2.4G、5.6G、10G、24G、47G帯の正確な信号を発生させる。12.8M発信器を正確な10M OCXOでPLL制御して安定化を計り、各々必要な周波数に逓倍して出力する。 |
森本さん(JA3CVF) | アイコムIC-910の改造品 | 47G信号の受信デモを行う為の親機です。IC-910内の基準発信器を正確な10M OCXOでPLL制御して安定化を計り、マイクロ波、ミリ波の実験に不可欠な大型アナログSメータを外付けにしたセット。メーターは1db目盛で表示。 |
徳山さん(JA3CFJ) | 真空管式ステレオアンプ | |
松木さん(JA3DZL) | デジタルオシロとCRオシレータ | CRオシレータはトラ技に出ていたもの、デジタルオシロはキットですが部品の大半がチップ部品だったのでまさに眼力気力手の震えとの戦いでした。HI HI |
渡辺さん(JA3AAD) | 巨大同調コイルを使った鉱石ラジオ | もともとは1.8MHz帯のローディングコイルに使うべく入手したものですが、周りの環境が整わず、鉱石ラジオという仮の姿に変身しています。いつかは本来の用途に・・・ |
辻本さん(JA3TVQ) | 自作のバリLを使ったアンテナチューナー直下型 | 作品は、昨年10月号か9月号のCQ誌に掲載されたものです。 |
悦さん | 430MHzハットヘンテナ | |
野村さん(JA9BSL) | どこでもチューニングアンテナ Ver2 | ◎コイルのタップを選び、ハンドルを回してエレメント長を変化させる事で広範囲の周波数に対応するアンテナ。 ◎アンテナ本体の他、スタンド、ポールも製作し移動運用にも使えるようにした。 ◎アンテナ直下にアンテナチューナーを取り付けマッチングも完璧!かな? |
広瀬さん(JL1SYU) | マジックアイのデモンストレーション | 実用的な機能はありません。装置の一部に手を当てると、マジックアイの影が狭くなり、しっかりべったり触ると影が閉じます。 |
広瀬さん(JL1SYU) | 3出力定電圧電源 | -15V、+7〜+15V、+1.25〜+7Vの3出力が1度に得られる定電圧電源です。出力電圧を1チップマイコンとLCDで表示します。正負電源の必要なアナログ回路とデジタル回路の実験が手軽にできるようになる、と思って製作しました。 |
広瀬さん(JL1SYU) | 周波数カウンタLCD版(デバッグ未完) | 周波数は欲張らず、数MHzまで。1Hz刻みで計測できます。ジッタの多い信号源の周波数を正確に測定するために最大999秒までカウントを積算してカウント時間(秒)で割って周波数を表示します。 |
永井さん(JG3ADQ) | オートスキャン機能付き50MHzSSBトランシーバー | <特徴> 1. 50MHzのコンパクトなSSBトランシーバで、出力は実用的な1W。 2.同調はバリキャップと10回転ヘリポットを採用し、平均1回転で18KHzとチューニングが容易。 3.ノコギリ波発生回路を内蔵し、約5秒でバンド内を自動ワッチできる。 4.周波数表示はメータを使用。 5.VXOやフィルタに使う水晶は市販の安いものを使用。 6.ケースはアルミ板で自作。 <仕様> 1.周波数:50.120〜50.300MHz 2.送信出力:1W 3.終段:2SC1970 4.受信部:高1中2シングルスーパ 5.中間周波数:14.318MHz 6.サイズ:幅112×高42×奥行128mm(突起部を含まず) 7.電源電圧:12V 8.質量:420g 9.部品代:約10,000円 |
川勝さん(JN3NPP) | 超コンパクト144MHz 2エレ位相給電アンテナ | CQ誌2002年11月号 執筆JR1MXX |
川勝さん(JN3NPP) | FT-817用PTT機能付きヘッドセット | CQ誌2009年5月号別冊 執筆JN3NPP |
川勝さん(JN3NPP) | グリッドロケータ表示機能付きコンパクトGPS | 設計 JA3GLU |
中安さん(JA3BKG) | 電子式卓球カウント器(卓球カウンター) |
大型セグメントで明るく見やすい。面倒な数字札めくりが不要。 審判なしで選手同士でカウントが取れる。赤外線式コードレス。 画期的なサーブ権の自動表示。他。 PICマイコンのカウンターや、赤外線送受信機・フリップフロップ回路等を使用した完全電子自作機です。 |
ARDF関西チーム | スタートチャイム |
ARDF競技大会に使用する装置。 昨年のハムフェア自作品コンテスト自由部門の最優秀賞。 |
扇田さん(JA3BEQ) | CW20W送信機 | |
上原さん(JA3OTI) | 6AQ5シングル 7MHz QRP送信機。1W | |
上原さん(JA3OTI) | 7MHz QRP 1W AM送信機。ファイナル2SC1957×1 |