Amateur Radio on the International Space Station
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ARISSとは ARISSとは、Amateur Radio on the ISS(International Space Station)の略称で、国際宇宙ステーション上のアマチュア無線という意味です。国際宇宙ステーション(ISS)は、高度約400kmで地球を周回する108m X 88mの大型宇宙施設で、1998年から米国、ロシア、日本、欧州、カナダが共同で建設中です。ここにはすでに3名の宇宙飛行士が3〜4ヶ月交替で滞在しており、この中には、アマチュア無線の免許を持っている人もたくさんいます。アマチュア無線は、これら宇宙飛行士の心理的安定を保つための要素のひとつとして、NASA(米国航空宇宙局)始め各国宇宙機関で活動が認められています。ARISSは、ISS上のアマチュア無線局の設備を開発・運用するためのプログラムで、ISSの共同開発国である米国、ロシア、日本、欧州、カナダのアマチュア無線家によって進められています。第一期のアマチュア局は、既にISS上で運用されており、宇宙飛行士は余暇時間を使って交信することが出来ます。 |
ARISSとの組織について 理事会(Board): 5つの地域(米、ロ、日、欧、加)のIARU加盟団体とAMSAT地域団体の代表で構成。日本からは、JARLとJAMSATから代表を出しています。委員会(Committee): 以下の委員会に分かれ、各地域から1名が参加しています。 管理委員会(Administrative Committee) |
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ARISSスクールコンタクトとは 国際宇宙ステーション(ISS)計画の一環として、アメリカ・ロシアが 中心となって作業中の宇宙飛行士と直接、アマチュア無線の電波を利用して、交信・会話するのです。対象は、ARISSプロジェクトに参加している各国の青少年で、この交信を通じて、アマチュア無線の楽しさだけでなく、宇宙開発、通信技術への興味をかきたてる貴重な経験をしてもらうために、特に力を入れているものです。宇宙飛行士との直接交信を目指して、全世界から、多数の希望が寄せられていますので、交信希望校からの申し込みをARISSの教育/学校選択委員会で受け付けて、設備、運用時間、参加者数などを審査し、さらにARISS運用委員会が、軌道条件、宇宙飛行士の勤務時間等を考慮して交信校、交信日時を決めています。 |
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今日までのARISS実現までの経過 2001年11月23日、埼玉県入間市で、小中学生による日本初ARISSスクールコンタクトが実施され宇宙飛行士との直接交信が行われ交信に成功した、この時には、法制面の課題があり、対象者にアマチュア無線の中級レベルの資格取得が必要でした。 2002年の3月、総務省での法改正が実施され、無線従事者免許のない小中学生に、一定条件下で、宇宙ステーションとの交信に限り、無線局の操作が許可されました。この動きと併行して、(社)日本アマチュア無線連盟では、NASA・総務省等への手続きをする一方、高速で大気圏外を移動する宇宙ステーションを追尾する等の無線設備の準備、小中学生の教育準備を行って参りました。「科学で結ぶ親と子」と題して開催予定「関西ハムの祭典2002」の行事のひとつとして取り組むこととしましした。 2002年5月2日に、総務省より、8N3ISSのコールサインの無線局が許可され、また、会場となる池田市民文化会館屋上には、宇宙ステーションとの交信用高性能アンテナが設置されました。4月下旬より、参加希望者の募集を実施し小学生から中学生15名の参加者が決定した。 2002年5月9日、ARISSスクールコンタクトの電話会議でNASAからの決定で今週予定のスクールコンタクトを最後に約1ヶ月間、スクールコンタクトが出来ない状態になったという連絡が入った。理由はロボットアームの故障で、ARISSコンタクトの日程が大幅にすれることになった。 2002年5月12日に、参加者のはじめて顔合わせとなる打ち合わせ会議を開催した。今回のプロジェクトに関する説明や国際宇宙ステーションなのについて講義を行い、模擬交信の練習を行った。また先日のNASAの決定事項について子供達に説明された。 |
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協力団体・個人 ARISS運用委員会 委員・安田 聖(7M3TJZ) 総務省、近畿総合通信局池田市池田市教育委員会 財団法人いけだ市民文化振興財団 社団法人日本アマチュア無線連盟・関西地方本部 JAMSAT(日本アマチュア衛星通信協会 関西地区アマチュア無線家、その他ボランティアの方々 |